MA Advertising and Design: AYAKOさん 7

  • デザイン業界でのグラフィックデザインの経験を経て、リーズ大学で広告デザインの修士コースを受講中のAYAKOさんの現地レポートをおとどけします。

第7回 卒業制作

今回は、私個人の卒業制作の一部分を紹介します。

7~8月、学生たちは卒論もしくは卒業制作と自分の課題を黙々とこなします。 以前のレポートで少し説明しましたが、わがコースMAAD(MA Advertising and Design)では卒論もしくは卒業制作を選択可能です。 将来デザインや制作業務へ進みたい学生は卒業制作を、PhD(博士課程)へ進学したい学生や、広告をアカデミックに追従したい学生は卒論を選択できるようになっています。

私は卒業制作を選択しました。 なぜならこのコースを通してデザイン系のプロジェクトをいつもクラスメートと二人一組で取り組んできたので、最後に自分一人で挑戦したいと思ったからです。 この卒業制作はブランドや商品・サービスを自分で選択し、そのマーケティングの観点からの問題点を分析し、そのための広告を制作するものです。

私のプロジェクトは、日本のとある環境問題に関するキャンペーンをイギリスに広めるという内容です。 この組織は、このキャンペーンにもっとも興味をもってほしいターゲットとしている年齢層を20~30代としているにもかかわらず、現状は40代以上の人々の方がこのキャンペーンを理解していて、ここに食い違いが生じています。 よって私のプロジェクトはこの問題点を分析、ターゲットに届く広告を制作するというものです。

このカリキュラムは、先生との面談が5回ほど用意されているので、アイデアの方向性を相談することができます。 私は、下記のとおり面談をおこないました。

  • 1.プロジェクトの課題のリサーチ報告と広告アイデア(約20案ほど用意しました)
  • 2.1のアイデアからパワフルなものを選びそれらを具体化
  • 3.リサーチ内容にもどり、アイデアが本当にこのキャンペーンに相応しいかを再検討
  • 4.最終アイデアを選択、どのように制作に取り組むかを相談
  • 5.ラフ案をチェックしてもらう

3回目の面談内容はとても重要でした。 アイデアを思いめぐらせていると、頭のなかで勢いよく進歩していくのですが、それが時々原点から間違った方向へと進歩してしまうのです。 自分の思いついたアイデアを否定するのは誰もしたくないですから、そんなときひとりで方向修正は難しいのです。 ここで、先生からもらう客観的な分析は、軌道修正に有効的です。

私は、主にポスターや、チラシのメディア媒体を利用、ポートレートのような写真を使用することにしましたので、大学内にある写真スタジオを予約し友人にモデル役をお願いしました。 本格的なポートレート撮影は経験なかったので、はじめはどうしたらいいのか戸惑いましたが、先生や友人たちもいろいろアイデアを出してくれて、素敵な写真を撮ることができました。

MA 広告デザイン現地レポート その7 | リーズ大学

卒業制作は最初に述べたとおり、基本的に個々で取り組むのですが、私の卒業制作は友人の助けなしには成り立ちませんでした。 将来の仕事の考えると、やはりチームワークは欠かせないと私は思います。 その点、このMAADのコースはより実践的なカリキュラムになっているので、各プロジェクトも、個人、もしくは二人一組と選択できます。 グループワーキングは、国籍も違い、言葉のコミュニケーションも日本語のようにはいかない不自由さの中で、正直、想像以上のストレスがあります。 日本人は小学校のことから常にグループ分けされて、運動会、遠足など、グループで行動することが多いですが、イギリス人の友人の話によれば、イギリスでは小学校から個人の能力をアップさせるような教育がされているようで、どうも集団で活動するのが苦手のようです。 このような背景からも、なかなかグループとしての意見がまとまりにくく大変ですが、今となればこれはとてもいい経験となりました。 たくさんの衝突の上に友情も成り立つのだと感じました。

私の卒業制作も無事終了。 提出し帰国することとなりました。 振り返れば本当にあっという間の1年でしたが、とても濃厚な時間でした。 特に新たな人との出会いは、大きな刺激となりました。

最後に、このレポートを書く機会を与えてくださったリーズ大学日本担当の水森様と、インタビューや写真撮影に協力してくれた友人、クラスメートに感謝します。

これで、私のレポートは最後になりますが、今後イギリス留学を考えている方たちに少しでもお役にたてれば幸いです。

みなさん最後までお付き合いありがとうございました。


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