International Foundation Year (Arts): 村上 遥さん 2

  • 村上 遥さん
  • 村上 遥さん
  • 留学分類:ファンデーション・コース(大学進学準備)
  • 専攻名:International Foundation Year (Arts) /BA TESOL進学
  • 留学期間:2017年7月〜2021年6月
  • 日本の高校をご卒業後、リーズ大学付属 International Foundation Year(IFY)を経て大学学部課程への進学を実現した村上さんに、IFYでの勉強について振り返っていただきました。IFYでは、進学後に専攻を希望する内容に合わせた勉強を行い、大学学部課程への勉強に備えます。

コース内容

私の在学したIFY Arts and Social Science routeは3つの授業で構成されていました。2つがsocial scienceに関する科目で、1つがAcademic Englishの授業でした。

IFYでは、Language Centreの英語コースとは異なり、英語そのものを勉強するということはありません。どちらかというと授業形態は大学学部課程と同じで、内容も学部で学ぶもののさらに導入になった形です。

Social scienceのクラスでは主に、社会に於ける様々な不平等について学びました。授業はレクチャーと呼ばれる講義と、セミナーと呼ばれる少人数制のディスカッションの2種類で構成されています。毎週異なるトピックについて学びますが、レクチャーとセミナーでは1週間内容がずれていて、最初にレクチャーで学んだ内容を、1週間かけてリーディングをしながら勉強し、次の週のセミナーで同じ内容についてディスカッションをし理解を深めるという形です。

また同時に、1年に数回のエッセイ提出と、年度末のエッセイエギザムが 一本ありました。エッセイでは、それまで勉強してきた題材にそって、essay questionが3つほど与えられます。その中から自分が最も興味深いと思うもの、これなら書けると思うものを1つ選んでエッセイを書き提出します。エッセイエギザムはエッセイ同様いくつかのessay questionが与えられ、今まで勉強したことを思い出しながらテスト会場でエッセイを書くというものになります。どちらも共通して、しっかりとバランスのとれた議論を参考文献に基づいてかけているか、信頼性のある参考文献を使っているか、参考文献を説明するだけでなくそこからしっかりと自分の意見を導き出せているかなどが重要となっています。それらの全ての成績次第で学部に進学できるかどうかが決まります。

Academic Englishでは、環境問題や教育問題など幅広い分野のトピックを学ぶ中で、学部に入ったら必要なアカデミック・スキルを身につけていきます。そのため課題も様々なものが用意されています。例えば、一つのトピックを学ぶ中でも、リーディングをしながら必要な情報だけを素早く入手できるようになる練習や、信頼できる文献の探し方、効果的なグループディスカッションの仕方、プレゼンテーションの仕方などを学んでいきます。スキルだけを抽出して学ぶのではなく、特定のトピックを通して学んでいくので、学部に入り、専門分野を学び始めても、身につけたスキルをうまく使って授業に臨むことができます。

IFYの1年間で大変だったこと

私がIFYで過ごした1年間は、学びがとても多いと共に困難の連続でもありました。特に、毎回出す課題一つ一つが、学部進学への合否に関わる成績なので、そのプレッシャーと戦いながら、最大限に自分の力を発揮していくことがとても大変でした。

私の場合は、周りの人たちに支えられて、乗り切ることができました。イギリスの大学は絶対評価のため、全員がいい点数なら、全員にいい成績がつきます。そのためクラスメイトは一緒に学部進学を目指す仲間です。エッセイ提出の前はみんなで学んだことを確認しあい、わからないことがあったら助けあい、テスト前には一緒に図書館にこもって朝まで勉強し、終わったらみんなで喜んで、という1年間を過ごしました。どれだけ大変でも、一緒に苦しんで一緒に喜べる仲間がいて、1人ではないということがとても心強かったです。

また、日本にいる、渡英前からの友達や知人にも、たくさん助けてもらいました。悩んでいたら電話で聞いてくれて、辛い時には言ってもいないのに、不思議と知っていたかのように絶妙なタイミングでぴったりな言葉が送られてきて、救われることもたくさんありました。つまり私は周りの人々にたくさん支えられながら無事に学部進学をすることができました。

そのほかにも、授業でわからない時、つまずいた時は、率先して教授に聞きにいくようにしていました。教授たちはあらかじめ、毎週何曜日の何時から何時までは自由に質問にきていい、というオープンドアの時間を設けてくれています。その時間にどんどん質問をしに行ったり、その時のエッセイプランを相談しに行くようにしていました。オープンドア以外の時間でも、事前にメールして約束することでいつでも対応してくれます。どの教授もとても献身的にサポートしてくれるので安心してコースに取り組むことができました。

また図書館にあるSkills@Libraryをよく利用していました。特にエッセイでリファレンス(参考文献)の付け方がわからない時に、そこに行って確認して、正しい方法を教えてもらうこともありました。大学中に様々なサポートがあるので、わからないことを解決するのはそんなに困らなかったと思います。

大学学部課程への進学後、IFYでの学びを振り返って

学部に進学してからは、IFYで身につけたスキルが役に立たなかったことはありません。特に日本の高校を卒業してイギリスに渡った私にとって、エッセイを書くことは大きなハードルでした。しかしIFYで何本もエッセイを書き、フィードバックを参考にまた次の課題へ取り組む過程で、しっかりとエッセイを書くスキルも身についていたようで、学部に入ってからは困ることもなくエッセイに取り組むことができています。またIFYでプレゼンテーションを重ねたことで、学部に入ってからのプレゼンテーションでも自信を持って行うことができています。

学部で行う課題のほとんどは、IFYで一度は経験したことのあるタイプの課題なので、安心して取り組むことができると思います。

IFYでの学びと経験は、確実に学部に入ってからの手助けとなっています。


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